用語
コア技術
長年の企業活動により蓄積され、市場競争力の源であると同時に企業経営の核となる技術
特徴:大きな経済的利益を生み出す、希少性がある、模倣されにくい
ダイバーシティマネジメント
企業や組織の活動に多様な人材を取り込んで積極的に活用することによって、新たな価値観の想像や競争力を図ろうとする経営手法
例:女性の活躍の場の拡大、国際化の推進、障がい者・高齢者・若年層を積極的に雇用する
ベンチマーキング
自社に製品・サービス及びプロセスを定量的・定性的に測定し、それを業界で最も成功を収めている企業(ベスト企業)のものと比較し、そのギャップを把握する企業経営で用いられる分析手法
SWOT分析
企業の置かれている経営環境を分析し、今後の戦略立案に活かす手法の一つ。組織内外の様々な軽々環境要因を、以下の4つに分類する
内部的要因 | 外部環境要因 |
強み(Strength) 例:競合他社に比べて高い生産性 | 機会(Opportunity) 例:事業ドメインの高い成長率 |
弱み(Weakness) 例:低いマーケットシェア | 脅威(Threat) 例:市場への強力な企業の参入 |
コアコンピタンス
長年の企業活動により蓄積され、他社には模倣できない企業独自の能力(プロセス、ノウハウ、技術、企業文化)
特徴:市場において競争優位を生み出す源泉となる特別な能力
特性
- 様々な市場に展開可能
- 競合他社による模倣が困難
- 顧客価値の向上に大きく寄与する
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)
縦軸と横軸に別々の指標を設定したマトリックス図を4つの象限に分割し、製品や事業、あるいはプロジェクトの位置づけを分析して資源配分を検討する手法
縦軸:市場成長率
横軸:市場独占率
花形(star)[成長率:高、占有率:高]
占有率・成長率ともに高く、資金の流入も大きいが、成長に伴い占有率の維持には多額の資金の投入を必要とする分野
金のなる木(cash cow)[成長率:低、占有率:高]
市場の成長がないため追加投資が必須ではなく、市場占有率の高さから安定した資金・利益の流入が見込める分野
問題児(problem child)[成長率:高、占有率:低]
成長率は高いが占有率は低いので、花形製品とするには多額の投資が必要になる。
投資が失敗し、そのまま成長率が下がれば負け犬になるため、慎重な対応を必要とする分野
負け犬(dog)[成長率:低、占有率:低]
成長率・占有率ともに低く、新たな投資による利益の増加も見込めないため、市場からの撤退を検討するべき分野

ナレッジマネジメント
企業内に散在している知識を共有化し、全体の問題解決力を高める経営を行う
フラット型組織
迅速な意思決定のために組織の階層をできるだけ少なくした平型の組織構造によって経営を行う
戦略
チャレンジャー戦略
リーダーに次ぐシェアを保持し、リーダーに競争を仕掛ける企業が採る戦略。
製品やサービスなどのあらゆる面で徹底した差別化を図ることで、ほか企業からの売上、顧客を奪い、市場シェア拡大を目指す戦略
ニッチ戦略
特定のニーズ(需要)を持つ規模の小さい市場(ニッチ市場、隙間市場)をターゲットとして、新たなニーズの発掘や市場に特化・集中した製品・サービスの提供などを行う販売戦略
フォロワー戦略
市場シェアが3、4番ゲ以降の企業が採る戦略。
市場における自社の実力を見極め、ヒット商品を模倣するなどリーダー企業に追従することによってシェアよりも安定的な利益確保を優先する戦略。
リーダー戦略
市場において1番シェアを誇る企業が採る戦略。
消費者へ新しい商品や使い方を提案し、市場規模の拡大を図るとともに品揃えを拡充しシェアを維持拡大する戦略
コーポレートアイデンティティ
企業の特徴や個性をわかりやすい形であらゆる手段で提示することで、顧客と共有し企業の存在価値を高めていく企業戦略
コアコンピタンス経営
長年の企業活動により蓄積された他社と差別化できる、または競争力の源となる企業独自のノウハウや技術を活かして市場における競争優位を確立することを目指す戦略
M&A(Mergers and Acquisitions、合併と買収)
自社に吸収合併したり、他社の株式を多く取得し買収することで子会社化し、自社の経営資源とすることが可能な戦略
目的:新規事業や市場への参入、企業ブループの再編、事業統合、経営が不振な企業の救済